運送業にとって、運行指示書の作成は必要不可欠です。しかし、運行指示書を作成するには、ドライバーの休憩地点や運行状況を細かく記載しなければいけません。当然、時間と手間がかかってしまうでしょう。今回は、運送業に役立つおすすめの運行管理システムをまとめてみました。どれも優秀なシステムなので、ぜひ利用してみてください。
指示楽ねっと
基本情報
会社名 | 株式会社データプラス(NTT西日本グループ) |
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住所 | 〒841-0048 佐賀県鳥栖市藤木町1-48 |
TEL | 0942-87-3111 |
指示楽ねっとは、トラックやバスなどの運行事業者に役立つ管理システムです。ドライバーの休憩地点や運行時に注意すべき地点などを手軽に作成できるので、初心者でも管理しやすいでしょう。
ほかのアプリケーションと連携すれば、ますます便利に使用できます。
基本機能が充実
基本機能が充実しているので、指示楽ねっとひとつで幅広い作業が可能になります。
まず、Googleマップを使用した運行計画の作成です。行き先はマップ上で検索・登録するだけでよいので、指示書への反映が簡単です。一度作成したルートなら、自由に変更・追加ができるのもうれしいでしょう。
出発時刻を設定すると、ルート間の距離・時間を自動で表示してくれます。また、積み下ろし地の到着時刻を指定し、出発時間を自動計算することも可能です。
ほかにも、法令順守チェックをアラートでお知らせしたり、休憩地点を設定したり、運行指示書のスムーズな出力などの機能が揃っています。オプション機能で、使いやすさをプラスできるのもうれしいでしょう。
使うほどに便利
基本機能だけでも充実していますが、オプション機能や日報アプリ機能を追加すると、ますます便利なシステムになります。オプション機能には、休憩地の自動設定や配車した計画の一覧化、安全教育に活用するなどが挙げられます。またタブレットやアプリと連携することも可能です。
このなかでとくに役立つ機能が「一覧化」です。配車した計画を車両・乗務員ごとに一覧化できるので、運航スケジュールやシミュレーションが容易になります。
ドライバーにとって、運航スケジュールに誤りがあるのは大きなデメリットです。指示楽ねっとならあらかじめシミュレーションできるので、効率よく、そして快適に仕事ができるでしょう。
もちろん、作成したルートは何度でも変更・追加・複製が可能です。自動作成・設定も多いので、使えば使うほど便利です。
連携が可能
Googleマップやタブレット以外にも、デジタコとの連携も可能です。運行計画をタブレットへ連携すると、運行指示に必要な情報を表示できるほか、新しく行き先の追加もできます。遅延車両もリアルタイムで把握できるので、ドライバーとの情報共有もスムーズになるでしょう。さらに、動画や資料を送信すれば空いた時間に安全研修も行えます。
デジタコと連携すると、時間・距離・速度などの運行記録計が可能になります。デジタコとは、デジタルタコグラフのことで、車両の総重量7t以上もしくは最大積載量4t以上の車両に装着が義務づけられています。
指示楽ねっとは矢崎エナジーシステム社のデジタコに対応しており、わかりやすいデータ記録とドライバーへの運転指導が可能です。
DiSynapse(デシナプス)
基本情報
会社名 | 株式会社 情通 |
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住所 | 〒982-0024 宮城県仙台市太白区砂押南町2番3号 日興ビル3F |
TEL | 022-748-0788 |
DiSynapse(デシナプス)は、運行管理をはじめ、受注管理や点呼記録など運送業に欠かせない情報を一元化する管理システムです。膨大な時間と手間がかかる管理業務を、スムーズかつ効率よく管理してくれます。
すべての業務を連携
システム同士を連携させて使用できるので、データの有効活用が可能です。従来の管理システムは、システムを一つひとつ管理する必要があったため、何重もの手間がかかっていました。そのうえデータ共有もできないので、比較や分析がむずかしく、ミスをしやすいというデメリットもありました。
デシナプスはこれらの作業を一貫して行えるため、作業の手間を削減でき、ミスも防ぐことができます。ようするに無駄がないので作業の効率化も実現できるでしょう。
たとえば、運輸基幹・運行計画・IT点呼・倉庫・出退勤などのシステムと連携が可能です。さらにデジタコを活用することで、労働時間の管理も容易になります。
カスタマイズに対応
デシナプスは、すべて自社で開発を行っています。そのため、わざわざほかの業者に依頼する必要がなく、業務にあわせて細かいカスタマイズも可能です。必要なものを必要なときに選ぶだけでよいので、煩わしさも少ないでしょう。
たとえば、労働時間の管理を効率化したい場合は「労働時間管理システム」を導入します。ドライバーの労働時間を把握できるほか、違反の有無や違反があった場合の改善方法が知れるので、安全運転にもつながるでしょう。
ほかにも、ドライバーの出張や戻りの時間を把握したいときに役立つ「出退勤システム」や、売上管理や入金・支払いの管理ができる「運輸基幹業務システム」「原価管理システム」などが選べます。
必要なパッケージを選択
デシナプスにはさまざまな製品が開発されていますが、運行指示書を自動作成してくれる製品は「DiSynapse OP」になります。多彩なシステムを必要に応じて選べるデシナプスは、2つの料金プランが用意されています。
まず「スタンドアロン型」です。パソコン1台に対しシステムを導入するシンプルなプランになり、91万6,300円(税込)で利用できます。柔軟性が高くカスタマイズもできるので、初心者でも扱いやすいでしょう。
もう1つは、クライアント・サーバー型です。クライアント側がアプリケーションをインストールするため、サーバーの負担が少なく通信量も軽減できます。回線が遅い場合に役立ちますが、価格は200万900円(税込)からとスタンドアロン型より高くなります。
ちなみに、クライアント・サーバー型は、小規模ネットワーク向けと中~大規模ネットワーク向けから選択でき、どちらも複数台のパソコンに対応しています。
アネストシステム
基本情報
会社名 | 株式会社アネストシステム |
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住所 | 〒862-0913 熊本県熊本市東区尾ノ上2丁目23番1号 |
TEL | 050-8882-5101 |
アネストシステムは、煩わしい運行計画を簡単に作成・管理できるシステムです。運行指示書オプションのみ独立して販売しているので、エリア・コースが決まっている方には非常に扱いやすいでしょう。
入力が簡単
運行計画は直接入力することも可能ですが、コースマスタを作成しておけば簡単に入力できます。時刻計算や労務内容も自動で判定できるので、業務効率もアップするでしょう。
さらに、アネストシステムは運行計画から労務管理まで一元化できます。そのため、わざわざわけて作業する必要がなくなります。
地図ソフトから作成
地図ソフトを使えば、住所を入力することなく簡単にルート作成ができます。高速道路や作業時間の設定ができるのもうれしいでしょう。
そのほか、印刷・出力もワンボタンで可能です。作成した運行計画はチャートで確認もできますから、視覚的にわかりやすいのもメリットです。決まったコースを走行する場合は、乗務員名・車両名を空欄にしておくと素早く対応できます。
3つの運行管理システム
アネストシステムの代表的な運行管理システムといえば「GrowthBOX」ですが、クラウドで管理できる「GrowthBOXクラウド」とドライブレコーダーを活用する「GrowthBOX-DR」も存在します。
クラウド版は基本的な管理と外部システムの連携をクラウド上で行うので、作業が短縮できるほか、リアルタイムでの確認も可能になります。
DR版も基本的な操作は同じですが、運送業のDX化やアルコールチェックのサポート・管理ができるのはDR版ならではのメリットでしょう。
まとめ
運行指示書を自動作成してくれるおすすめの運行管理システムを紹介しました。本来、運行指示書を作成するには、運行計画や労務管理をそれぞれで作業する必要がありました。作業量も多いため、時間と手間もかかってしまいます。
しかし、運行管理システムなら煩わしい指示書を自動で作成してくれるので、負担を大幅に削減できます。ソフトウェアによってはカスタマイズも可能なので、業務にあわせて必要なシステムを選べるのもうれしいでしょう。
今回紹介した運行管理システムは、それぞれ特徴が異なります。サービスの利用を検討している方は、ぜひ比較しながら選んでみてください。